たもんじどうしゃ通信
2023.02.08
電池交換はお早めに
スマートキーの電池の消耗は1年から2年です。あまりピンときませんが便利なスマートキーでも電池が切れたら大変です。
多聞自動車では定期点検や車検の際に交換のおすすめをしております。国産車ならすべて対応できる電池をご用意しております。(万が一特殊サイズの場合はお取り寄せとなります)使用していないスペアでも電池は少しづつ消耗します。
いざというときに焦らないためにも交換がお勧めです。
スマートキーの電池が切れたときの対処法
スマートキーの電池が切れた場合の最も簡単な解決法は、メカニカルキーを使用することです。しかし、実際にメカニカルキーはどのように使用したらよいのか、そもそもどこにあるのかを知らないという方は多いでしょう。
そこで、スマートキーの電池が切れた時に便利な「メカニカルキー」について詳しくご説明します。 ただし、スマートキーの電池切れの対処法やメカニカルキーの使用方法は、メーカーごとに異なりますが、ここではトヨタを例に取り上げてご紹介します。
メカニカルキーとは
メカニカルキーとは、スマートキーの電池が切れた時などに利用する非常用の鍵のこと。 スマートキーに内蔵されていて、鍵穴に差し込んで使うタイプの鍵です。
ドアの鍵の開錠・施錠はもちろん、エンジンをかける時にも使用できます。
非常用なので、電池切れ以外にもスマートキーの反応が悪くなったときや、ドアロックやエンジンスタートのシステムが正常に作動しない時にも使用可能。基本的な使い方は取扱説明書に記載されていますので、事前にチェックしておくといいでしょう。
メカニカルキーでドアを開ける方法
車種によって多少の差異があるので、自分の所有している車のメカニカルキーはどのように使用すればドアが開くのか、スマートキーの説明書をまずは読みましょう。以下ではトヨタのプリウスを例にとり、説明していきます。
- スマートキーの側面にある解除ボタンを押しながら、メカニカルキーを取り出す。(スマートキーには凸部分があるので、そこを引っ張ります。)
- メカニカルキーを運転手側のドアノブにある鍵穴に差し込み、解錠します。
メカニカルキーでエンジンをかけるには?
スマートキーを持っていれば、フットブレーキを踏みながらエンジンスイッチを押すだけでエンジンスタートができてとても便利。電池が切れてしまうとエンジンスタートができなくなってしまいますが、メカニカルキーで対処可能です。
こちらも車種によって対処法に違いがあるので、一度、所有している車のスマートキーの取扱説明書を読んでみるのが良いでしょう。ここではプリウスを例に説明します。
- シフトポジションが「P」になっていることを確認します。
- ブレーキペダルを踏みながら、スマートキーの「トヨタ」のロゴが入っている面でエンジンスイッチにタッチします。
- スマートエントリー&スタートシステムのインジケーターが緑色に点灯したことを確認します。
- ブレーキペダルを踏みながらエンジンスイッチを押して、エンジンをスタートさせます。
作業中は「ブレーキペダルを強く踏む」ということを常に意識して行いましょう。
電池切れになる前に交換しよう
ここまでスマートキーの電池が切れた時の対処法を説明してきましたが、電池が切れないように注意するに越したことはありません。
スマートキーの電池の寿命は1〜2年と言われているので、1年に1回電池交換を行っておけば安心でしょう。車検や定期点検の際に電池交換を行えば、1~2年に一度のタイミングで行えますので、ディーラーに車を持ち込むときにはスタッフに確認してみるのが無難です。ただし、上述した数値はあくまで目安です。電化製品の近くに保管していると電池の消耗が激しいと言われており、数ヶ月で電池がなくなる可能性もあります。
そこで、スマートキーのLEDが点灯しなくなった、反応が悪くなった、などの兆候で電池切れになりそうか否かをチェックするのもおすすめです。車種によっては車のディスプレイに「キー電池残量低下」という表示がされ、エンジン停止時にブザーがなるなどの警告をしてくれるものもあります。いつもと違う表示がされていないか、音がしないか、などを注意深く見ておきましょう。
残量が少ない状態になったら、電池交換を行います。スマートキーの電池交換はディーラーに頼んでもよいですが、意外と簡単で特殊な工具は必要ないので自分でやってみるのもおすすめです。ここではプリウスのスマートキーの電池交換方法をご説明します。
- スマートキーからメカニカルキーを取り出す。
- スマートキーの下面にある溝にメカニカルキーを差し込み、左右にねじります。
- スマートキーが2つに分離するので、回路などがある方の中身を取り出します。
- 3つの爪でボタン電池がとめられているので、ドライバーなどを使って外します。
(ただし周りを傷つけないために、力を入れすぎないよう注意してください。) - 溝にあわせて新しいボタン電池を取り付けます。
- 向きに気をつけて、分解したのと逆の手順で取り付けます。
取り付けの向きが違うと使用できないので、スマートキーのボタンを長押しして点灯するかどうかを判断基準にチェックしましょう。プリウスの場合は、赤く点灯すればOKです。
電池切れなっても慌てず、落ち着いて対処しよう
いざスマートキーの電池が切れてしまうと、パニックになってどうしたらよいのか分からなくなりがちですが、スマートキーに内蔵されているメカニカルキーを使えば、スマートキーの電池切れはもちろん、反応が悪い時でも問題なく運転できます。
メカニカルキーでドアを解錠するのは、知識がなくても問題ないほど簡単ですが、エンジンスタートは取扱説明書にある順番通りに行うべきなので、しっかりと確認しておきましょう。
また、そもそも電池切れにならない工夫も大切です。1年に1回は交換する、電池残量を日頃気にする、などを忘れずに行いましょう。もしくは、スペアキーを使わずに保管しておけば、電池切れになったときに使えますし、心配であれば誰も使わないスマートキーを一つ、ディーラーで作っておくことも可能です。